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本と雑貨
福ねこ舎では手作り雑貨に加えて本(古書、新刊本)の販売を始めました。探されている本があったら教えて下さい。探求も致します。よろしくお願いします。
【新着と新刊】
詩誌「アンブロシア}52号
入荷しています。
『戸井昌造画文集 秩父 自然と生活』201頁 二月社 1975年
函つき、著者署名あり(古書価格 1500円)
郷愁だけではない、歴史の痛みも
埼玉県秩父を戸井昌造(1923~2000)が、長期にわたり足で歩き調べまとめた。
土地の人々の生活、祭り年中行事、そして明治17年に起きた秩父事件を題材に蜂起
からその顛末までを、画家であり民俗研究家でもある著者がモノクロのペン、筆、墨で
描いた画から、人々の営みや、歴史の真相を追求する姿勢がうかがえる。
『現代日本画家素描集14 松尾敏男 わが花心』日本放送出版協会1980年
函つき、付録「牡丹花」一葉、作者署名あり(古書価格 2000円)
花、そこには永遠があった。
日本芸術院会員・文化勲章受章者松尾敏男(1926~2016)が日本の名花(牡丹、水仙、紅梅、桜、椿、紫陽花、花菖蒲、百合、朝顔、薔薇)など75種類。特に花鳥画を題材とする作風で知られた画家が、自ら花を描く時、命の存在を語りかけてくれたと表現している。松尾氏は、熊本出身の日本画家、堅山南風の弟子。
『全國昔話資料集成3 鹿児島昔話集』
有馬英子編 岩崎美術社 1974年刊(古書価格 800円)
薩摩の物語をかたりあじわう 明治生まれの古老たちが独特なさつまことばの語り口で伝える昔話。かちかち山やすずめの孝行譚をはじめ、日当山侏儒のシリーズなど121のお話しが採録されている。
トルストイ『戦争と平和』(上) (中) (下) 北御門二郎訳
東海大学出版 1979年 箱付き、月報あり3冊※上巻のみ月報欠
(古書価格3冊揃 3300円)
トルストイの代表作「戦争と平和」の北御門二郎訳。
北御門二郎氏(1913~2004)は、戦前、銃をとらず、兵役を拒否、戦後も水上村の山地で晴耕雨読の生活をしながら、トルストイの真実にせまる訳業に徹した。
女性の視点から歴史を問い直す
『女性史研究 第二巻 vol.2 No6~10』
家族史研究会編 共同体社(古書価格 3500円)
家族史研究会会員が、1978年から1980年に発行した会誌(6集~10集)の合本。高校日本史教科書の女たちⅠ、Ⅱでは、ヒミコから市川房江までとりあげられている。また、第7集「特集 高群逸枝写真集」では、熊本が生んだ詩人、女性史研究家・高群逸枝(1894-1964)の人生とゆかりの地を写真で辿っていて貴重な資料となっている。各巻約64頁。
歴史の真実を知るために女性史を学ぶ2冊
『女たち 創造者たち』堀場清子 未来社
(古書価格900円)※鉛筆線引きあり
堀場清子氏のライフワーク「高群逸枝」のエッセンスともいえる「日月の下に 高群逸枝の詩と人生」、また「あらゆる君主すてる旅路――茨木のり子の出現」が収録されている。いずれも詩人で、研究者でなければ書けない貴重な著作。
『図説 人物日本の女性史9 維新期の才女たち』1980年 小学館(古書価格 900円)
「維新期の才女たち」には幕末維新期の表舞台で活躍した男たちは語られるが、その裏で歴史を支えた女たち、野村望東尼、楠本イネ、和宮、乃木静子などなど、自筆書や画、当時の新聞、写真など多数掲載。執筆者も奈良本辰也、水上勉、綱淵謙錠、杉浦民平など多彩で読みものとしてもおもしろい。
※バラ売り可
「ライフ・ダガス伝道」定価2500円(税別)
広瀬大志 著 (書肆妖気 2020.3.23刊)
右から開くとダガス伝道、左から開くと横組みでライフという作りになっている詩集です。